2009/12/24

金属レスフィルムの加飾技術

プラスチックスエージ Vol.56 2010年1月号 34ページ
金属レスフィルムを用いた加飾技術

 小野産業株式会社は、金属フリーでありながら金属調の意匠を実現する東レの多層フィルム「ピカサス」を使用し、インモールド・フィルム・インサート成形での加飾技術の実用化にめどをつけた。
 ピカサスは塗装レスで金属調の光沢を実現できるなど環境に優しい高機能・高付加価値の加飾フィルムであるが、フィルムそのものが肉厚で硬いことや多層構造であるため、深い絞り加工を行うと色ムラがおこるなど問題があった。
 同社のコア技術である高速ヒートサイクル(RHCM)技術と組合わせることで、金型の凹凸を忠実に転写し、従来技術では難しかったシボなどの転写率を大幅に高めた。また、独自のフォーミング加工ノウハウにより、色ムラを抑える独自のフィルム引き延ばし方法を見出した。
 RHCM技術とインモールド・フィルム・インサート成形との組み合わせを「R&I技術」として、ほかの加飾フィルムでの展開も図り、携帯電話、パソコン、薄型TVなどの筐体や、自動車内外装部品などでの用途開発を進める。