2009/11/19

金属レスフィルム加飾技術

2009年11月19日(木) 化学工業日報
金属レスフィルム加飾技術 RHCM活用シボも忠実転写

 小野産業は、金属フリーながら金属調の意匠を実現する東レの多層フィルム「ピカサス」を使用し、インモールド・フィルム・インサート成形での加飾技術の実用化に目途をつけた。
 ピカサスは塗装レスで環境にやさしい高機能・高付加価値の加飾フィルムであるが、フィルムそのものが肉厚で硬いことや、多層構造であるため、深い絞り加工を行うと色ムラが起こるなどの問題があった。
 しかし、小野産業はコア技術である高速ヒートサイクル成形(RHCM)技術と組み合わせることで、金型の凹凸を忠実に転写し、従来技術では難しかったシボ等の転写率を大幅に高めた。さらに、独自のフォーミング加工ノウハウにより色ムラを抑える独自のフィルム引き伸ばし方法を見いだした。
 小野産業はRHCM技術にプラスαの価値を付加した"ハイブリッド技術"の開発と普及に力を入れており、すでに発泡技術との『R&M技術』やバイオプラスチック(ポリ乳酸)との『R&B技術』を展開している。
 今回のインモールド・フィルム・インサート成形との組み合わせは『R&I技術』として、他の加飾フィルムでの展開も図りながら携帯電話、パソコン、薄型TVなどの筐体や自動車内外装部品などをターゲットに用途開発を進めていく方針だ。